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デザイナーズマンションについて知ろう!

部屋探し・不動産のお役立ち情報『デザイナーズマンションについて知ろう!』

よく見られる賃貸住宅は、単に「生活する」ということを目的とした空間作りとなっています。
一方で、デザイナーズマンションは「コンセプトを持つ住宅」です。デザイナーズマンションは建築家が頭に描いたコンセプトがそのまま反映された空間なのです。

 

デザイナーズマンションの特徴

デザイナーズマンションは建築家の芸術性が活かされた建物なので、一般のマンションと比べると住みやすさや強度という点では疑問視される部分もあります。まったく扉のない部屋といった間取りや、螺旋階段のある部屋など、普通に考えれば不必要な設備がついていることもあります。

しかし、それこそが建築家のこだわりであり、高級感や美しさを追求し入居者の心に響くものを表現しているのです。なかには住みづらいマンションもあるかもしれませんが、最近は機能性を重視したデザイナーズ物件も増えてきています。建築家のコンセプトと自分のライフスタイルとがぴったりと合致する部屋が見つかったとしたら、とても幸運なことといえるでしょう。

一般のマンションでは家賃を安くするため、建築コストも削減されています。同じ企画のマンションをつくる場合は設計者がいないこともあります。そのため同じような間取りや仕様のマンションになりがちです。しかし、デザイナーズマンションは建築家のこだわりを感じることができる空間です。人とは違うかっこいいマンションに住みたい方には打ってつけといえます。

 

現在のデザイナーズマンション

都市部に集中するデザイナーズマンションですが、同じ立地や築年数でも、デザイナーズマンションは賃料も若干高くなる傾向があります。そのため、貸し手側も空室になることを恐れ、一昔前まで物件数は非常に少なかったのです。

しかし、近年では好きな建築家の住居に住みたい人やこだわりのある住まいを好む人が増えてきたため、デザイナーズマンションはかなりの人気を博しています。その人気に後押しされるように管理オーナーも増えてはきましたが、入居者が順番待ちという物件も珍しくありません。

 

デザイナーズ物件の良い点、悪い点

お洒落でかっこいいデザイナーズマンションはいまや人気の物件になってきています。だた、そのデザイン性にのみ目がいってしまいがちなのも事実です。デザイナーズ物件の良い点、悪い点を簡単にお伝えします。

●デザイナーズ物件の良い点
・こだわりを感じる空間

デザイナーズマンションの特長といえば、何といっても「こだわりのある個性的なつくり」です。もちろん、そのこだわりも建築家によってさまざま。一般的なマンション物件を探す場合は、部屋の広さや収納スペースは十分にあるか、トイレと風呂は別々なのか、といった形式的な部分しかチェックしません。しかし、デザイナーズマンションは、建築家によって部屋の作りがまったく違うため、間取り図だけでは判断できない良さがあります。

例えば、普通なら家族が丸ごと住めてしまうような広くて部屋のたくさんあるところでも、各部屋の敷居を無くすことで、1つの部屋にしてしまい開放感を演出するなど、建築家の自由な発想が活かされたスタイリッシュな内観に仕上がっています。また、内観だけではなく外観もいろいろと工夫が施されています。柔らかなタイルで装飾したり、打ちっぱなしのコンクリートでシンプルに彩ったり、とそのオシャレな見た目は一見の価値があるでしょう。

デザイナーズマンションは建築家のこだわりひとつでまったく別の空間となるので、物件をチェックするときは、実際に見にいって確認することをオススメします。いろいろと見て回るだけでも楽しめること間違いありません。

人とは違う住居を楽しむ

デザイナーズマンションに住むもうひとつのメリットは、人とは違う住居に住めるということです。せっかくオシャレな街に住んだのに、木造の古びたアパート住まいというのは味気がないもの。どうせなら街の雰囲気に合わせて洒落たマンションに住みたいものです。そうした願いを叶えてくれるのがデザイナーズマンションです。斬新なデザインや設備で他の人とは違う住まいを堪能できることでしょう。その特徴的な外観から街のシンボルになっているものも少なくありません。

一方で、普通とは違う住まいと聞くと実用性のないイメージが先行するかもしれません。しかし、近年では入居者のニーズにあわせたマンションも増えているので、住みやすさとかっこよさをバランスよく兼ね備えたタイプの部屋も見つかるはずです。自分の感性にあわせて、快適さと癒しを備えた空間でワンランク上の生活を楽しみたい、という人からの人気が高いようです。

●デザイナーズ物件の悪い点
ライフスタイルの変化に対応しにくい

一般的に、普通のマンションなら使いやすさや住みやすさを重視して、北側に水場が集中していたり、キッチンも料理がしやすいようにシンクの周りを広くしていたりと、いろいろな工夫がされています。しかし、デザイナーズマンションには変わった間取りや構造の住宅が多いもの。デザイナーズマンションだからといって、使い勝手が悪いとは必ずしもいえませんが、購入時にはその作りが気に入って納得した上で借りたとしても、理想の間取りは、住人とそのライフスタイルによって変化するもの。同居人が増えた、部屋の模様替えをして仕事部屋を作りたい、など部屋をアレンジしたい場合でも、構造が特殊すぎて対応できない物件があるのも事実です。

部屋の内装や設備が傷みやすい

一般的に、普通のマンションなら使いやすさや住みやすさを重視して、北側に水場が集中していたり、キッチンも料理がしやすいようにシンクの周りを広くしていたりと、いろいろな工夫がされています。しかし、デザイナーズマンションには変わった間取りや構造の住宅が多いもの。デザイナーズマンションだからといって、使い勝手が悪いとは必ずしもいえませんが、購入時にはその作りが気に入って納得した上で借りたとしても、理想の間取りは、住人とそのライフスタイルによって変化するもの。同居人が増えた、部屋の模様替えをして仕事部屋を作りたい、など部屋をアレンジしたい場合でも、構造が特殊すぎて対応できない物件があるのも事実です。

一般のマンションと比較して、デザイナーズマンションは建築家のこだわりを追求した住宅なので、耐久性にはそれほどコストをかけていないところもあるようです。例えば、よく見られるコンクリートの打ちっぱなしの壁は、壁面塗装がされていないので、雨や直射日光の影響を受けやすく、メンテナンスをこまめにしていかなければなりません。修理周期が短いということは、それだけ修繕費がかかるということですが、さらに内観のデザインが凝っている分、1回の修繕費そのものも高額になります。つまり、あまりにデザイン性ばかりを重要視した住宅は、相当な維持費が必要になるということです。

見た目のデザインだけに注目するのではなく、修理の手間がどれだけかかるか、というポイントも物件選びの基準のひとつといえます。

家賃が割高

デザイナーズマンションはデザイン面でコストがかかっているため、その分家賃に金額が上乗せされている傾向があります。都心から離れた場所にあったり、周辺環境に恵まれていなかったりする場合でも、同じ立地条件の通常マンションよりも、高い値段がつけられているものです。また、建築家によって異なる作りとなるため、オリジナル性が非常に高く、同様のマンションを見つけて比較するというのは難しいでしょう。したがって、その家賃が本当に適正価格なのかは判断しにくい部分があります。

家賃が高いということは、オーナー側からすれば、賃料を高く設定できるためメリットのように思えますが、価格は借り手にとっては重要な要素であるため、なかには家賃の高さが原因でずっと借り手のつかない物件もあります。

 

デザイナーズマンションの探し方

『デザイナーズ物件』物件の数は、通常の賃貸物件に比べ、とても少ないです。今まで知らなかった・・というのも、決して不思議ではない。そこで『デザイナーズ物件』に狙いを定めて住まいたい場合は、それなりの探し方(見つけ方)が必要になってきます。

●見つけ方が決め手!以下のメディアを駆使しましょう
インターネット

大手のマンション販売会社になると、購入した顧客が賃貸に出すときに子会社に管理させるケースが多い。というわけで、その子会社のサイトを探せばよい。各サイトは100%分譲仕様の物件かというとそうではないようだが、その確率は闇雲に探すよりもはるかに高い。

住宅情報誌

住宅情報誌の物件案内ページをさっと見ただけでは、そうそうどれが『デザイナーズ物件』なのか見分けることは困難です。とはいえたまに「特集」されていることもあるのでそんな時にはしっかりチェック! また、間取りがファミリータイプである場合や(2LDK〜4LDKと広め)、設備に「オートロック」の記載がある場合には『デザイナーズ物件』であるケースが多いです。また設備では「浴室換気乾燥機」の有無を条件に出すと、比較的新しいデザイナーズ物件物件をスクリーニングすることができるそう(デザイナーズ物件物件に2度住んだ、読者の方より情報提供)。 また備考欄に(小さめですが)『分譲貸し』と表示されてもいます。目を皿のようにして探してみましょう。

マンション業者経由

大手のマンション業者では、購入者(オーナー)の家庭の事情等で賃貸に回さざるを得なくなった物件を、子会社などに賃貸管理させるケースがあります。 決して豊富に物件が揃っている・・わけではない場合が多いことは多いのですが、「"○○不動産"の物件にゼヒ住んでみたい・・。」などの要望がある場合など、直に問い合わせてみるのは、より新しい情報を得るための良策と言えるでしょう。

通りすがりに

賃貸専用マンションか、分譲マンションかというのは、少し目が慣れてくると結構見分けられてしまったりするもの。散歩の途中や、通勤途上にあるマンションで、気になる物件があった場合など、マンションの名前から分譲業者を調べて、<マンション業者経由>と同様の方法で「賃貸に出したい部屋はないか?」とダメモトで問い合わせてみるのも一手です。案外「渡りに船」的に話が進むことがあります。

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